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吊上げとは

マンゴーを栽培するうえで大切な作業の一つ「実を吊上げる」という技術があります。
実を吊上げることで太陽の日差しをたくさん浴びた真っ赤なマンゴーに仕上げていきます。

たまに見かけるのですがマンゴー農家でもこの「吊り上げる」ということを勘違いしている方がいらっしゃいます。
ましてやネットや本で書かれている栽培技術を参考にしている場合は
ただヒモで実をつるすだけが吊上げと思っている方も多いかもしれません。


大事な技術ですのでこの「吊上げ」について少し説明したいと思います。



画像@

まず最初に知っておいてもらいたいのが「吊上げ」とは別に「吊下げ」という技術があるということです。
マンゴーには日光に当てた方がいい品種となるべく当てない方がいい品種があります。
緑色のキーツ種などは日に当てると薄く赤い日焼けしたような色になります。
そうなると見栄えが悪く商品価値が落ちます。
キーツ種は涼しい葉の下でじっくりと育てた方が糖度ものって美味しくなるとも言われています。

画像@のようにヒモでぶら下げてる状態を「吊下げ」と言います。



画像A

「吊上げ」とは「吊下げ」とは逆で、なるべく高い位置までヒモで上に引っ張っている状態のことを言います。

アーウィン種のような赤色の品種は日差しを多く浴びた方が濃い赤色になるので
枝葉に隠れないように上へ上へと吊り上げていきます。

少しでも枝葉に隠れてしまうとその部分の色のりが悪くなって品質が低下します。
ちなみに完全な日陰で育てると赤ではなく黄色のマンゴーになってしまいます。
アーウィン種で黄色のマンゴーを作ってしまうと価値が半減され
沖縄の直売所等では投げ売りでもしない限り見向きもされません。


このように吊上げの意味をよく知っておくことが質のいいマンゴーを作るための近道になります。



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