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巣箱の貸出・設置

野菜の受粉用にミツバチを借りたいという依頼がありました。

ビニールハウスの中で栽培しているゴーヤーの受粉に利用するそうです。

ゆくゆくはミツバチの販売・貸出を考えているので勉強の意味で2箱貸出することにしました。

今回は貸出から回収までをレポートしていきたいと思います。


 @巣門を閉じる

@夕方働き蜂が巣箱にもどってきたら巣箱の入り口を
閉め移動をするための準備を始めます。

A巣箱の入り口にいた蜜蜂を勳煙器を使って
巣箱の中へ誘導します。

B入り口から蜜蜂がいなくなったら巣門を閉じます。
移動中にフタや巣門が振動で開かないように固定しました。

車に巣箱を積むときは進行方向に向かって(運転席に向かって)巣箱を縦においていきます。
そうすることで中の巣枠が動きにくくなります。
 A巣箱の設置

ビニールを巣箱の大きさにカットし、
巣箱の入り口部分をビニールハウス内に入れます。
蜜蜂の巣箱内の快適温度は30〜35℃です。

晴れた日のビニールハウス内の温度は35℃以上の
高温になる場合があります。

ビニールに切り込みをいれ巣箱を外に出すことによって
巣箱内は高温にならずにすみ、
ビニールハウス内に農薬をまくときは
簡単に巣箱をハウス外に出すことができ
蜜蜂を農薬から守ることができます。

巣箱を設置後は数時間、中の蜜蜂を落ち着かせてから巣門を開けます。
 B受粉の様子
巣門を開けてすぐに花粉を集め始めました。
花から花へと移動をし花粉を集めます。
一つずつ手間をかけ手作業で受粉をしていた作業も蜜蜂がいれば
手間要らずで受粉ができます。

今回の貸出で1群が逃去してしまいました。
ビニールハウス内の限られたスペースでしか蜜を集めることができなかったため
蜜切れをおこしたことが原因だと思います。

ビニールハウス内での受粉にはこまめな給餌(エサやり)が必要なようです。

貸出先の農家の方が簡単に給餌できるように巣箱の改良が必要そうです。


初めての貸し出しから5年後

授粉交配専用の巣箱を作りました。
巣枠が5枚入ります。
貸出時は巣枠4枚に給餌器を入れて貸し出します。

基本的には夜巣箱を移動して翌朝巣門を開けます。
巣門を開けた後は巣箱の周りを飛び回り、その後授粉を開始します。

気温が上がると巣門から出てくる蜜蜂の数が増えますが
ハウスの屋根に飛んでいく蜜蜂も多くみられます。
巣箱設置後は巣箱の周りに蜜蜂の死骸が多くみられます。


2週間に一回、貸出した巣箱の内検をし給餌をします。
蜜蜂の消耗が激しいようなら新しい巣箱と交換します。

授粉交配を終えた群には給餌をして貸出終了です。