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沖縄で農業をやるからには避けては通れない自然災害『台風』
大切に育てた農作物を一瞬でダメにしてしまいます。
台風と言う大きなリスクを抱えながら農業をしなければいけません。
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沖縄で農業をやるには知っておかなければいけない自然災害『台風』
発生してから上陸するまで数日という短い時間しかないため
日ごろから台風対策をしておかなければなりません。
発生してから準備では間に合いません。
沖縄で農業をやるには台風対策もセットで考えなければいけません。
この10年で僕の記憶に残る猛烈な強さの台風は
・2007年7月の台風4号
特に宮古島、石垣島では被害が大きくコンクリートの電柱が倒され
多数のビニールハウスの倒壊してしまったと記憶しています。
・2011年5月の台風2号・8月の9号
5月の台風2号で収穫直前の夏野菜が全滅
その後、新たに植え付け直すものの8月の台風9号でまたもや全滅
農家は1年間ほとんど収入のない状態になりました。
僕のマンゴーハウスも斜めに傾き倒壊寸前になりました。
主力のマンゴーは落下は免れたもののすべて傷物野菜類は壊滅状態になりました。
僕のような小規模農家でも被害総額が数百万円はでてしまいました。
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台風対策にはいくつかの方法があります。
弱い台風(20mクラス)
畑の周囲を防風ネットやソルゴー(緑肥)で囲む
背丈の低い作物はネットをべた掛けしてやる
強い台風(40m以下)
40o以上の太さの防風ネットを張ったビニールハウス内で栽培する
そのハウス内の側面や吊り棚の上にも防風ネットを張り2重にする
さらにビニールハウスの周囲を防風ネットで囲む
猛烈な台風(40m以上)
作物よりもビニールハウスを守る方を優先します。
パイプが40o以上の太さのビニールハウスならビニールは剥しネットはそのまま
パイプが30o以下の太さのビニールハウスなら
ビニールはもちろんネットも剥したほうがいいでしょう。
※台風対策は圃場の環境・ビニールハウスの強度により異なります。
最終的には圃場主の判断になります。
台風の強さは予報円の左右どちらかを通るかでもかなり変わってきます。
進路、強さ、大きさ共数時間ごと変化します。
ラジオやテレビ等で情報を常にチェックし、台風が上陸する前に対策は終えましょう。
風が弱まった後にいきなり吹き返しの強烈な暴風がやってきます。
完全に通過するまでは気をぬかないことが大切です。
何かあった時のために圃場内で待機する方もいますがお勧めできません。
安全な場所で自分自身を一番に守りましょう。
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